こんにちは、Lunaです。
イルシルとGammaに同じプロンプトを入力して資料を作成し、生成結果や操作感を比較しながら、実際に使って分かった違いを紹介します。
「イルシルとGamma、結局どっちを選べばいいの?」
AIでスライドを作れるツールを探していると、一度はこの疑問にたどり着くのではないでしょうか。
しかし、比較記事を見ても「日本語資料ならイルシル」「デザイン性ならGamma」といったスペック中心の説明が多く、実際に作ったときの違いまでは分かりません。
そこで今回は、同じテーマの資料をイルシルとGammaの両方に作成させ、完成したスライド・生成までの流れ・修正のしやすさを実際に比較しました。
どちらもクレジットカード登録不要のフリープランで検証しており、「実際に使うならどちらが便利なのか」という視点で、リアルな使用感をレビューします。
イルシルとGammaはどう違う?先に全体像を整理
先に結論からお伝えします。
今回の検証では、日本語の社内提案資料を素早く整った形で作りたい場合はイルシルが使いやすく、無料のまま生成や書き出しまで試したい場合はGammaが便利だと感じました。これは今回検証した1テーマでの実感であり、テーマやテンプレート選びによって印象は変わり得る点はご了承ください。
料金面では、Gammaはフリープランでも生成した資料をPDF・PowerPoint・Googleスライド・PNGに書き出せます。ただし、どの形式で書き出しても「Made with Gamma」の透かしが入り、透かしなしで使うにはPlus以上のプランが必要です。一方イルシルのフリープランはそもそも書き出し自体ができず(URL共有・スライドショーのみ)、書き出すには有料プランが必須という違いがありました。日本語のきれいさについては、本文テキストの表示崩れはほとんどありませんでしたが、イルシルは文字が重なって表示されるバグが1箇所、Gammaは文字化けしたグラフ画像とグラフの単位混在という不具合がそれぞれ見つかっており、「どちらも完璧ではない」というのが実際に触った上での率直な感想です。
それぞれの詳しい検証結果は後述しますが、まずは料金・スペックの全体像から見ていきます。
イルシルとGammaの料金・基本スペックを比較
イルシル(2026年7月28日確認、公式サイトより)
| プラン | 月額 | AI生成上限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| フリー | 無料 | 3枚/月 | – |
| パーソナル | 1,848円(1ヶ月契約) 1,650円(6ヶ月契約) 1,430円(年間契約) 17,160円/年 | 40枚/月 | 3日間無料トライアルあり |
| パーソナルプラス | 5,500円/月 (年間契約のみ) 66,000円/年 | 200枚/月 | 3日間無料トライアルあり |
| 法人 | 応相談 | 500枚/月 | – |
Gamma(2026年7月28日、公式サイト実測)
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | 1プロンプトの最大枚数 |
|---|---|---|---|
| Free | ¥0 | ¥0 | 10枚 |
| Plus | ¥1,800/月 | ¥17,280/年 (月換算¥1,440) | 20枚 |
| Pro | ¥3,500/月 | ¥30,000/年 (月換算¥2,500) | 60枚 |
| Ultra | ¥14,750/月 | ¥159,291/年 (月換算¥13,274) | 75枚 |
Gammaは年払いにすると最大28%割引になる仕組みで、月払いと年払いで単価がかなり変わります。イルシルも同様に契約期間が長いほど月額が下がる料金体系です。単純な「安い・高い」よりも、月に何枚生成したいかで比較するのが実用的です。
今回の検証条件(先に正直にお伝えします)
比較記事としてフェアであるために、検証した範囲と条件を先にお伝えします。
検証済み: 同一プロンプトでのスライド生成、完成スライドの見た目、編集画面の操作感、日本語の崩れ方、プロンプトの反映度、書き出し(PDF/PPTX)の可否
未検証: イルシルの法人プラン機能、Gammaの有料プラン(Plus以上)の画像モデル・APIなどの上位機能、長期運用時のクレジット消費の実測
イルシル・Gammaともに、クレジットカード登録不要のフリープランで検証しました。なお、イルシルはフリープランでも初回はプロモード(高度なAIデザイン生成)による作成に成功しましたが、2回目以降は有料プランへのアップグレードを求められました。今回の記事は、この初回生成時の結果をもとにしています。
なお、イルシルの入力画面は「選んで生成」機能が2026年7月29日で終了予定とアナウンスされており、以後は「おまかせ生成」に一本化されます。今回の検証は最初から「おまかせ生成」で行っているため、この記事の内容には影響ありません。
イルシルで作ってみた
生成の流れ
イルシルはトップ画面の入力欄にプロンプトを貼り付けるだけで生成が始まります。今回入力したのは、以下のようなプロンプトです。
AIツール(生成AI)を導入して社内の資料作成業務を効率化する提案スライドを作成してください。対象は経営層への社内提案です。以下の構成を含めてください:現状の課題(資料作成に時間がかかっている)/AIツール導入によるメリット/具体的な活用シーン(スライド作成、議事録要約など)/懸念点とその対策(セキュリティ、品質担保など)/導入スケジュール案/まとめ。スライド枚数は10枚程度、トーンはビジネスライクにしてください。

入力前のトップ画面。「おまかせ生成」でプロンプトを入力していきます

218/10,000文字でプロンプトを入力完了。
生成は「構成を生成」→「スライドを生成」の2段階です。まず構成(アウトライン)をAIが考え、そのあとにデザインを含めたスライド本体を作る流れになっています。

構成生成の進捗表示。入力内容を解析している段階です。

スライド生成中の画面。Google検索の参照元らしきタグも表示されていました。
体感の生成時間は約1分。ここで気づいたのが、プロンプトで「10枚程度」と指定したにもかかわらず、実際に生成されたのは12枚だったという点です。指定枚数どおりにならないケースがあることは、事前に知っておくとよさそうです。
完成スライドと編集画面
完成したスライドがこちらです。落ち着いたビジネス調のテンプレートで、プロンプトで指定した6項目(現状の課題・メリット・活用シーン・懸念点・スケジュール・まとめ)はすべて反映されていました。

タイトルスライド。ビル群の写真を背景にしたシンプルなデザインです。
テーマは他にも多数用意されており、生成後にワンクリックで着せ替えできます。

「シンプル」で絞り込んだ状態でも、これだけの候補が表示されます。
編集画面はテキストボックスをクリックするだけで直接編集でき、画像プレースホルダーの差し替えやスライド単位でのAI再生成も可能です。フォントは日本語のNoto Sans JPが標準で使われており、テーマカラーやフッターのロゴ・ページ番号設定まで細かく調整できます。


スライドを確認していたら、1点気になるバグを見つけました。「懸念点への対策」のスライドで、見出しの文字と本文の文字が重なって表示されてしまっていたのです。しかも重なりは1箇所だけでなく、同じスライド内の比較表部分でも文字が重複表示されており、偶発的な一箇所だけの不具合ではなさそうでした。

比較表の左列や、下部の「法人向けエンタープライズ契約」の文字など、同じスライド内の複数箇所で文字が重なって表示されています。
生成AIツールである以上、こうした表示崩れが一定確率で起きるのは避けられない部分かもしれませんが、経営層向けにそのまま提出するには必ず目視チェックが必要だと感じました。
書き出し
書き出しは画面右上の「共有」メニューから行います。PowerPoint(.pptx)とPDF、URLでの共有、スライドショーの開始まで選択可能です。

有料プラン限定のアイコンはありませんが、フリープランのままではPowerPoint・PDFのダウンロードができませんでした。実際にダウンロードを試みると有料プランへのアップグレードを求められ、フリープランで持ち出せるのはURL共有かスライドショー再生のみでした。
フリープランではPowerPointやPDFへの書き出しができないため、社内共有用の資料として使う場合は有料プランが必要になります。実際にイルシルの操作感や生成品質を試してみたい方は、3日間無料トライアル付きのパーソナルプランから確認できます。
Gammaで作ってみた
生成の流れ
Gammaも同じプロンプトを使って検証しました。まず「AIで作成する」の入り口画面で「生成」を選び、ドキュメントの種類・スライド枚数・テーマ・言語を設定してからプロンプトを入力します。


プレゼンテーション/10枚のスライド/クラシックテーマ/日本語(です・ます体)を選択した状態。

同じプロンプトを貼り付けたところ。
イルシルと大きく違うのが、スライド生成の前に編集可能な文章のアウトラインが提示される工程があることです。ここで各スライドの見出しと要点を事前に確認・修正できます。

10項目のアウトラインが表示され、この時点で
・加筆
・修正
・並べ替え
・スライドの追加
・削除
・結合
が可能です。出力枚数は、プロンプトで指定した「10枚程度」どおり、正確に10枚で生成されました。この点はイルシル(12枚)と明確に違いが出た部分です。
完成スライドと編集画面
完成したスライドは、AI生成のイラストを多用した、ややグラフィカルな仕上がりでした。プロンプトで指定した6項目に加えて、指定していなかった「期待される定量的な導入効果」「競合他社との比較と先行事例」「費用対効果と撤退基準」の3セクションが独自に追加されていました。

イラストを使った表現力の高いデザイン。


「工数85%削減」「月間30時間捻出」「投資回収10ヶ月」など、具体的な数字が並びます。
ここで注意が必要なのが、これらの数字はプロンプト内で一切指定していない、AIが独自に生成した数値だという点です。「同業他社ではAI導入により検査コストを50%削減」といった記述も同様で、根拠のない具体的な数字が、もっともらしい資料として出力されました。
AI資料作成ツールは構成やデザインを短時間で作れる一方、数値や事例については正確性を保証してくれるわけではありません。実際の業務で使う場合は、プロンプトで「推測値を入れない」「数値は入力した情報のみ使用する」といった条件を指定し、生成後にも必ず内容を確認することが重要だと感じました。

グラフ画像の不具合はこれだけではありません。費用対効果のスライドでは、「ヶ月」と「%」という異なる単位のデータが同じグラフ軸に混在して表示される問題も確認できました。
今回はプロンプト内で具体的な数値やグラフ形式まで指定していなかったため、AIが内容を補完する過程で発生した可能性があります。AI資料作成ツールを使う際は、数値の根拠や表現方法まで明確に指示することが重要だと感じました。

編集の自由度はイルシルより明確に高く、見出し・表・リスト・吹き出しボックスに加えて、AI画像・AIインフォグラフィック・スマートレイアウト・スマートダイアグラム・グラフ・動画埋め込み・外部フォーム(Typeformなど)までブロック単位で追加できます。

基本ブロックだけでもこれだけの種類があり、検索でも絞り込めます。

テキストを選択すると、フォント・サイズ・配置などを細かく調整できるツールバーが表示されます。
書き出しをしようとした時、2枚のスライドでコンテンツのはみ出しが発生し、警告が表示されました。※実際の画面は次の「書き出しと分析機能」からご確認ください。
修正方法がわかりにくく、検証時間内では直しきれなかった箇所です。編集の自由度の高さは、そのまま「崩れたときに直す手間」にもつながっているようでした。
書き出しと分析機能
Gammaはフリープランでも、PDF・PowerPoint・Googleスライド・PNGのすべてにダウンロードできます。これはイルシルのフリープランとの明確な違いです。

PDF/PowerPoint/Googleスライド/PNGの4形式に対応。画面上部には「2枚のスライドでコンテンツがはみ出しています」という警告も表示されていました。
なお、PowerPointに書き出す際には「Made with Gamma」の透かしバッジが入る旨の案内が表示されました。

フリープランのまま書き出すと「Made with Gamma」のバッジが入った状態になる旨が案内されます。
この案内が表示されるのはPowerPoint書き出し時のみでしたが、実際にPDF・PowerPoint・PNG・Googleスライドをすべてダウンロードして確認したところ、どの形式にも右下に同じ透かしが入っていました。PDFやPNGなど案内が出ない形式では、気づかないまま透かし入りのファイルを配布してしまう可能性があるため注意が必要です。透かしを消すには、書き出し形式にかかわらずPlus以上のプランへの登録が必要になります。

また、フリープランでも「分析」機能が使え、作成したスライドの閲覧数やページごとの滞在時間を計測できる点も、イルシルにはない特徴でした。


ページ閲覧数やユニーク閲覧者ごとの閲覧スライド数まで、フリープランのままグラフで確認できます。
実際に使ってわかった4つの違い
| 比較項目 | イルシル | Gamma |
|---|---|---|
| 生成までの流れ | プロンプト入力→構成生成→スライド生成の2段階。約1分で完了 | プロンプト入力→編集可能なアウトライン確認→スライド生成。アウトラインで事前修正できる分、工程はやや多い |
| 完成スライドの見た目 | 落ち着いたビジネス調。日本語フォントの表示は概ねきれい | AIイラストを多用した表現力重視のデザイン。グラフ画像に不具合あり |
| 修正のしやすさ | テキストクリックで直接編集。ただしバグ箇所の修正は手動対応が必要 | ブロックの自由度は高いが、はみ出しが発生すると直しにくい場面があった |
| プロンプトへの反映度 | 指定した6項目はすべて反映。ただし枚数は「10枚程度」→12枚とズレた | 指定した6項目に加え、未指定の3項目を独自追加。数字は根拠のない創作値を含む。枚数は10枚で正確 |
生成の速さや操作の分かりやすさはイルシルに分があり、表現の幅や無料での使い勝手はGammaに分がある。両方を実際に触った結果、この印象は最後まで変わりませんでした。一方で、どちらも「AIが生成した内容をそのまま使えるわけではない」という点は共通していました。イルシルは表示バグ、Gammaは事実に基づかない数値やグラフの不具合と、種類は違えどファクトチェックが必須という結論は変わりません。
イルシルが向いている人・Gammaが向いている人
イルシルが向いている人
- 日本語の社内資料をとにかく早く、崩れの少ない見た目で仕上げたい人
- 落ち着いたビジネス調のテンプレートで、装飾よりも情報の整理を優先したい人
- 法人プランでの組織導入も視野に入れている人
実際にイルシルを試してみたい方は、3日間無料トライアルつきのパーソナルプランから試せます。
Gammaが向いている人
- 無料のまま資料をPDFやPowerPointとして書き出したい人
- スライドの見た目にAIイラストやインフォグラフィックなど、表現の幅を持たせたい人
- 生成前にアウトラインを確認・修正してから本生成に進みたい人
- 資料の閲覧データ(誰がどこを見たか)まで把握したい人
どちらも一長一短があり、実際に使ってみるまで自分の用途に合うかは分かりにくい部分があります。幸い両方とも無料で試せるので、まず両方に同じお題を投げてみて、出てきたスライドを見比べてから決めるのが確実です。
なお、AIで資料を自動生成するという点では、文字起こしツール「Notta」に搭載された「Notta Brain」も画像・スライド・Excel/Wordの生成に対応しています。気になる方はこちらもあわせてご覧ください→Notta Brainとは?料金体系とNotta本体との違いをわかりやすく解説
無料プロンプト50選、受け取れます
このブログの記事作成でも実際に使っている、文字起こし・要約・画像生成・動画生成などAIツール別のプロンプトを50個まとめました。文章を考える手間なく、そのままコピペして使えます。
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よくある質問
Q. 無料でどこまでできる?
A. イルシルのフリープランはAI生成が3枚/月までで、書き出し(PDF/PowerPoint)はできずURL共有・スライドショーのみです。GammaのFreeプランは1プロンプトにつき最大10枚まで生成でき、PDF・PowerPoint・Googleスライド・PNGへの書き出しも可能です(ただし、どの形式で書き出しても「Made with Gamma」の透かしが入ります)。
Q. PowerPointに書き出せる?
A. イルシルは有料プラン以上、Gammaはフリープランから書き出せます(Gammaは透かし付き、Plus以上で透かし削除)。
Q. 日本語は崩れない?
A. 本文テキストについては大きな崩れはありませんでしたが、イルシルでは文字の重複表示、Gammaではグラフ画像の文字化けや単位混在など、一部の表示不具合が確認できました。生成後の目視チェックはどちらを使っても必要です。
Q. 併用はアリ?
A. 用途で使い分けるのは十分アリです。たとえば、まずGammaのフリープランで書き出しまで含めて素早くたたき台を作り、仕上げのデザインや社内配布用の資料はイルシルで整える、といった使い方も考えられます。
まとめ
イルシルとGammaに同じプロンプトを投げて実際に比較した結果、日本語の社内提案資料を素早く整った形で作りたい場合はイルシル、無料のまま生成や書き出しまで試したい場合はGammaが便利、という傾向が見えてきました。これは今回検証した1テーマでの実感であり、テーマやテンプレート次第で印象が変わる可能性はあります。また、イルシルには表示バグ、Gammaには根拠のない数値創作やグラフの不具合と、どちらも生成物をそのまま使えるわけではない点は共通しています。
イルシルとGammaは、どちらが上というより、作りたい資料や重視するポイントによって選ぶツールが変わります。スペック表だけでは分からない部分も多いので、実際に触って比べてみるのが一番早い判断方法です。どちらもクレジットカードの登録なしで、今すぐ無料で試せます。まずはご自身が実際に使いたいテーマのプロンプトを、両方のフリープランに同じ条件で投げてみることをおすすめします。


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